洗濯機置き場が室外（ベランダ・玄関前）ってどうなの？～家賃が安い理由～

駅から近い、良い間取り、見た目もキレイ、そして、周りと比べて家賃が安い。

もう、この物件で契約してしまおう！

でも、ちょっと待ってください。

洗濯機置き場の位置は確認しましたか？

家賃が相場より安い賃貸物件は、よくよく確認すると洗濯機置き場が”ベランダ・バルコニー”や”玄関前”にあるってケースが多いです。

築年数だいぶ経っている格安物件だと、”そもそも洗濯機置き場がない”ってケースもあります。その場合は、近くのコインランドリーを使うしかありません。

最初から洗濯機置き場が室外にあるデメリットを知った上で選ぶならいいですが、「家賃が安いし、まあ、いいか」となんとなく決めてしまうと、住み始めた後に後悔するかもしれません。

この記事では、洗濯機置き場が室内にないメリットとデメリットを紹介していきます。

メリット

洗濯機置き場が室内にないメリットは、その地域の相場より家賃が安いことです。

同じような条件の物件でも「洗濯機置き場の有無」だけで家賃が大きく変わってくることがあります。

マンションのオーナーさんにとっては、室内に洗濯機置き場がないことで借り手がなかなかつかず、家賃を下げざるを得ない状況になっているのが実情。

しかし、「洗濯機置き場が室内になくてもいいよ」という方にとっては、狙い目の穴場物件になります。

デメリット

続いて、洗濯機置き場が室内にないデメリットを見ていきましょう。

1、夜に洗濯できない

一番大きなデメリットは、夜に洗濯機を使えないことです。

室外で洗濯機を使うと音や振動が響きやすく、深夜や早朝に洗濯機を回せば、近所迷惑になってしまいます。

そのため、独身や共働きで仕事の帰りが遅くなる方は、洗濯物がどんどんたまっていき、悪臭や衣類の変色、カビ・雑菌発生の原因になってしまいます。

特に夏場や雨季は要注意です。

夏は汗をかきやすいので、すぐ洗濯物に臭いや黄ばみが付着してしまいます。一度、染み込んだ臭いはなかなかとれません。

普段から夜遅くまで働いているサラリーマン・OLやコインランドリーに行くというのが面倒という方は、「洗濯機置き場が室内にあるかどうか」しっかり確認しましょう。

2、外に出るのが億劫

洗濯機が室外にあると、夏のじっとりした暑さの中、冬の凍えるような寒さの中、風が強い雨の中、外に出て洗濯物を取り込む必要があります。

また、パジャマ姿や寝起き姿・下着姿で外に出ると、近所の目が気になるため、ある程度、身だしなみを整える必要もあり、洗濯機を使うのが億劫になります。

3、故障しやすい

洗濯機を外に置いていると、日光の紫外線によってプラスティック部分の腐食が進み、また、雨風や湿気・急激な温度変化によって劣化が進んでしまいます。

経年劣化だけでなく、地震で倒れたり、台風で「ふた」が飛んでしまうなんてこともあります。

もともと、洗濯機は屋外での使用が想定されていません。

そのため、室内設置をした場合と比べるとどうしても寿命が短くなってしまいます。

結局、修理代がかさんだり、買い替え時期が早まったりして、家賃が安いメリットが薄れてしまうことになります。

4、汚れやすい

洗濯機を外に置くと、砂ホコリや排気ガスによって、想像以上に汚れてしまいます。

まだ、外側だけなら良いですが、内側の洗濯槽も雑菌や細かい砂ホコリで汚れます。

これでは、せっかく選択した洗濯物も台無し。衛生上良くありません。

外に洗濯機を置くなら、「洗濯機本体をこまめに掃除する必要がある」と思っておいた方が良いです。

5、凍結したら使えない

氷点下を超える寒い冬の日は、洗濯機の給水・排水ホースの残水や水道管が凍結して、すぐに使えないときがあります。

6、盗難リスクがある

洗濯機を外に置いておくと、”下着など洗濯物”やまれにですが”洗濯機本体”が盗難に遭う可能性があります。

特に女性の場合は、被害に遭うケースが多いため、その辺の盗難リスクをしっかりと認識しておく必要があります。

最後に

いかがでしたか？

「なぜ、洗濯機置き場の有無だけで、こんなに家賃が違うのか」よく分かったのではないでしょうか？

これから住む部屋に”洗濯機置き場”が必要かどうかは、各人のライフスタイルや周辺環境（近隣にコインランドリーがあるかどうか）などによって変わってきます。

すごく条件の良い部屋が見つかった！だけど、洗濯機置き場がない・・・。

そんなときは、ここで紹介したメリット・デメリットを参考にその部屋に住むべきかどうか決めてください。