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【賃貸マンション】1階と2階以上の違い(比較)

不動産マメ知識#GA

最終更新日:2018.08.02

【賃貸マンション】1階と2階以上の違い(比較)

良い部屋が見つかったけど「1階」ってどうなのだろう・・・。

部屋を借りるなら「2階以上」が良いって聞いたけど本当だろうか・・・。

この記事では、そんな疑問にお答えするために「1階」「2階以上」それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

賃貸マンションの1階に住むメリットとデメリット

まずは、賃貸マンションの「1階」に住むメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

「1階」の部屋を選ぶメリットは、次の4つです。

1、家賃が安い

通常、賃貸マンションでは部屋の広さや間取りが全く同じでも、上の階のほうが家賃が高い傾向があります。

逆に言えば、1階は家賃が安いということ。

「すごく立地が良い部屋を見つけたけど、少し家賃が高い・・・。」

そんなときは、1階部分を選ぶことで家賃を抑えることができるかもしれません。

2、エレベーターを使わなくていい

1階に住んでいれば、エレベーターや階段を使う必要がありません。

これにより、

  • 通勤・通学時間帯のエレベーター渋滞に巻き込まれない
  • 気軽に外出しやすく、重たい荷物やゴミ出しも楽
  • 災害が発生したときに避難しやすい

など、様々なメリットを受けることができます。

3、下階に気を遣わなくていい

マンションのトラブルで一番多いのが「騒音」です。

特に足音や椅子を引く音などは、下階に響きやすくご近所トラブルの元になります。

「下に音が響くのでは?」と下階を気遣うことなく、のびのびと生活できます。

特に走り回る年頃のお子さんがいるのであれば、1階の部屋を検討するのもいいかもしれません。

4、庭付きの部屋が多い

1階の部屋には、バルコニーではなく、広めの”専用庭”が付いていることがあります。

マンションによっては使用制限がつけられていることもあるが、ガーデニングや家庭菜園をしたり、椅子やテーブルを置いたり、自分好みに使うこともできます。

なんといっても、家にいながら外の開放感を味わえるのは大きなメリットでしょう。

デメリット

「1階」の部屋を選ぶデメリットは、次の5つです。

1、日当たりや風通しが悪いことが多い

1階の部屋は、周りの建物の日陰になりやすく、日当たりや風通しが悪い傾向があります。

これにより、

  • 部屋が暗く、昼間でも電気をつける必要がある
  • 湿気がこもりやすく、結露やカビが発生しやすい

などのデメリットが発生します。

2、虫が出やすい

1階の部屋は、マンションの中でも一番地表に近いため、虫(蚊、ゴキブリ、ムカデなど)が発生しやすい傾向があります。

実際、マイナビ賃貸が「家の階数」と「1年でゴキブリに遭遇する回数」の関係についてアンケートした結果によると、

1階は年6階以上ゴキブリと遭遇する確立が12%とかなり高くなっています。

【注意】ゴキブリが出やすいマンションの特徴

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3、防犯・セキュリティ面に心配がある

一般的にマンションの1階というのは、空き巣に狙われやすい傾向があります。

ただ、1階であっても、

  • 防犯カメラ
  • オートロック
  • 玄関の2重ロック
  • テレビモニター付きインターホン
  • 管理人常駐

などの防犯対策が施されていれば、被害を受ける可能性は低くなります。

防犯面に関しては、どんなマンション、階数も安心してはいけません。

空き巣被害で最も多いのは、無施錠(鍵がかかっていない)の部屋です。

中には、油断している高層階の住人ばかりを狙う空き巣もいますので、毎回、確実に施錠することから心がけましょう。

4、人目が気になりやすい

1階に住んでいると、マンションによっては、窓のカーテンを開けるだけで「外を歩いている人と目が合う」なんてことがあります。

そうでなくても、外部との距離が近い分、外からの視線が気になりやすいです。

5、上から洗濯物などが落下してくることがある

専用庭があるメリットと引き換えとして、洗濯物などが落ちてくることがあるようです。

ネット上の書き込みを見ると、

  • 洗濯バサミ
  • ハンガー
  • 子供の玩具
  • タバコの吸殻
  • ゴミ

などなど、そこまで頻度は高くないようですが、様々なものが落ちてくると報告がありました。

賃貸マンションの2階以上に住むメリットとデメリット

続いて、賃貸マンションの「2階以上」に住むメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

「2階以上」の部屋を選ぶメリットは、次の4つです。

1、日当たりや風通しが良い

2階以上は、周りの建物の日陰になりにくく、日当たりや風通しが良い傾向があります。

メリットとしては、

  • 部屋が明るい
  • 洗濯物が乾きやすい
  • 湿気がこもりにくい(カビが発生しにくい)
  • 冬でも日中は暖かくなりやすい

などがあげられます。

ただし、「2階以上」や「南向き」であっても日当たりが悪いケースもあるので気をつけたいところです。

「南向き」なのに薄暗い?都市部で注意、意外な落とし穴とは

2、虫が発生しにくい

1階のデメリットにもありましたが、基本的には上の階に行けば行くほど、虫の出現率が低くなります。

「どうしても虫が苦手!」という方は、できるだけ上の階に住んだほうが良いでしょう。

3、眺望が良い

「窓からの眺めが良い」というのは、多くの人にとって憧れではないでしょうか?

眺望が良いことで

  • 美しい夜景
  • 季節の移り変わり
  • 夏の花火大会

など、自宅にいながら楽しむことができます。

デメリット

「2階以上」の部屋を選ぶデメリットは、次の2つです。

1、家賃が高い

2階以上の部屋の最大のデメリットは、家賃が高くなってしまうことです。

中には、全く同じ部屋でも「階数が違う」という理由だけで、家賃が5,000円以上も違うことがあります。

  • 1年間で60,000円
  • 2年間で120,000円

と長く住めば住むほど、住居費に大きな差がついてしまいます。

また、業者によっては引越し費用が「2階以上」という理由で割増されるケースもあります。

2、階段の上り下りが大変

マンションによっては、エレベーターがないことがあります。

荷物が多いときや体調がすぐれないときは、階段の上り下りはなかなかつらいものです。

また、エレベーターがあったとしても、地震などの災害時は、復旧するまでの間使うことができず、不便を感じます。

賃貸マンションの1階と2階以上の比較まとめ

最後に「1階」と「2階以上」の部屋を項目ごとに比較してみました。

項目 1階 2階以上
家賃の安さ ×
外出のしやすさ ×
日当たり・風通しの良さ ×
防犯性の高さ ×
眺めの良さ ×
虫の出にくさ ×
騒音トラブルの繋がりにくさ ×
専用庭
(※物件による)
×

「2階以上」の部屋は、確かに人気が高い条件ですが、その分、家賃が上がってしまうのも事実。

2階以上にこだわるあまり、立地や設備条件が良い物件を見逃すこともあります。

この記事を参考に「2階以上でなくてはならないのか」考えてみてはいかがでしょうか?

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