弊社では、お陰さまで日々多くのお客様にご来店いただき、色々な話しをしながら、部屋を提案しております。
その中で希望条件としてよく挙げられるのが「南向き」の部屋です。
この記事を読んでいる方の中にも、「南向き」を条件に部屋探しをしてる方は多いのではないでしょうか?
でも、少し待ってください。
確かに「南向き」は日中の日当たりがよく、洗濯物がよく乾くなどのメリットがありますが、すべての部屋に当てはまるわけではありません。
マンションが建っている場所によっては、南向きの恩恵をまったく受けられない可能性があります。
「南向き」でも日当たりが悪い原因
注目していただきたいのはマンションの周辺状況です。
次の地図で示したマンションは「南向き」の部屋ですが、そのすぐ南側には建物があります。
この場合、建物に太陽の光が遮られてしまうので、日当たりは良くありません。
つまり、部屋の方角が「南向き」であったとしても、すぐ前に建物があれば、日当たりは悪くなります。
また、前に建物がない(道路を挟んでいる)場合であっても、状況によっては日当たりが悪いケースがあります。
次の例だと、右側のマンションの低層階には、あまり日光が入ってきません。
このように、「南向き = 日当たり抜群」とは、必ずしもならないことが分かります。
「南向き」以外も探してみては?
もちろん、南向きで目の前に高い建物がない”日当たり抜群”の部屋があれば理想的でしょう。
しかし、「南向き」で条件を絞ってしまうと、それだけ、物件を選択する幅が狭まってしまうことになります。
もしかしたら、「南向き」にこだわるあまり、たまたま空室になった「家賃が安くて、立地が良い物件」を見逃しているかもしれません。
目の前がひらけているマンションを選ぼう
「南向き」を条件に部屋を選んでも、すぐ目の前に建物があれば、日当たりが良くないだけでなく、窓からの眺望も良くありません。
私たちがおすすめするのは、目の前が開けているマンションです。
特に東京や大阪などの都市部では、高い建物が密集しているため、思っていたより日当たりが悪いケースが多々あります。
不動産広告に「南向き」と書いているからといって、絶対に日当たりが良い訳ではありません。
実際どうなのかは、内見をしたり、その地域の物件情報に詳しい不動産屋と相談することが大切です。

フクマネ不動産 編集部

最新記事 by フクマネ不動産 編集部 (全て見る)
- 持ち家を賃貸に出すってどうなの?【基礎知識から税金まで総まとめ】 - 2018年11月24日
- 【税金】持ち家を貸している場合の確定申告 - 2018年11月24日
- 底地を買い取ってもらうなら借地人が一番【更地価格の50%にもなる】 - 2018年11月23日
- 底地売却で買取業者との交渉は難しい【借地人との交渉のポイント】 - 2018年11月23日
- 底地の買取相場は更地価格の10%【相続税評価額と差が大きい理由も解説】 - 2018年11月23日