暑い季節になると出現する”ゴキブリ”
苦手な方も多いでしょう。
私もゴキブリが大の苦手です。
突然、思わぬ場所から出現したときには、恐怖感から体中から冷や汗が吹き出します。
ゴキブリは、あの見た目のグロテスクさもさることながら、細菌やウィルスなどを媒介して衛生環境を悪化させたり、糞や死骸の粉末を吸い込むことで発症する「ゴキブリアレルギー」の原因になるなど、健康被害も与える害虫です。
できれば出会いたくないゴキブリ。
この記事では、これから引っ越しを考えている方に向けて、これだけは避けた方がいい「ゴキブリが出やすいマンションの特徴」をまとめます。
目次
ゴキブリが出やすいマンション
さっそく、「ゴキブリが出やすいマンション」をご紹介します。
ゴキブリ嫌いの方は、部屋選びの候補から外しましょう。
1階が飲食店
こちらは、有名ですが、1階が飲食店のマンションは、ゴキブリが非常に発生しやすいです。
飲食店、特に厨房には、ゴキブリが好む「暗くて、暖かくて、湿った」環境が多くあります。
例えば、冷蔵庫、流し、食器棚、コンロ周りなど。
特に、冷蔵庫の裏側は、常に熱を発して1年中暖かく、寒い場所が苦手なゴキブリにとっては、絶好の繁殖地です。
また、落ちてしまった食材や残飯だけでなく、床や壁に付着した油汚れ、排水口にこびり付いた汚れもゴキブリにとっては、ごちそうとなります。
特に1階が飲食店の2階・3階部分は、かなりのゴキブリが発生する可能性があるので、要注意です。
コンビニも目に見える店内は綺麗に掃除されていますが、バックヤードはどうなっているか分かりません。
最近は、チキン、唐揚げ、ホットドックなどの揚げ物も取り扱われており、飲食店の一種とみなすこともできます。
季節問わず熱を発してくれる業務用の冷蔵庫もあり、ゴキブリにとっては、絶好の住処です。
1階の部屋
ゴキブリの生息場所は、家の中だけではありません。
ゴミ置き場の中、公園の樹木、マンホールの蓋など、外にも「野生のゴキブリ」が大量にいます。
特に都市部には、飲食店が多く、ゴキブリにとっては天国のような場所。夜道を歩いていると、普通にゴキブリが歩いていることもあります。
ゴキブリは、わずか1.5mmの隙間でも、部屋の中に侵入してきます。
そのため、最も地表に近いマンションの1階部分は、他の階と比べて、野生のゴキブリが侵入してくる確立がぐっと高まります。
次は、実際にマイナビ賃貸が「家の階数」と「1年でゴキブリに遭遇する回数」の関係についてアンケートした結果です。
1階は年6階以上ゴキブリと遭遇する確立が12%とかなり高くなっています。
出典:マイナビ賃貸
また、意外なのは、5~10階、11階~の高い階層でも、ゴキブリが発生するということ。
これは、ゴキブリがエレベーターや排水口を通ってのぼってきたり、隣の部屋が生息地となっているなどの原因が考えられます。
築年数が古い
築年数が古いマンションも要注意です。
次は、マイナビ賃貸が「家の築年数」と「1年でゴキブリに遭遇する回数」の関係についてアンケートした結果です。
見れば分かるとおり、築年数が古くなるにつれて、ゴキブリの出現回数が増えています。
出典:マイナビ賃貸
築年数が経過すると、外壁や配管、浄化槽などを始めとして、どうしても汚れが目立ってきます。
また、外壁のひび割れや錆(さび)などにより、気密性が低下。
雨漏りにより、ゴキブリが好きなジメジメ環境になったり、屋内に侵入もしやすくなります。
このような建物は、ゴキブリの格好の住処です。
構造が木造
木造アパートもゴキブリが出やすい傾向があります。
木造は、雨が降ったときに湿気を吸収しやすく、ゴキブリの餌となる虫(ダニなど)が住むには最適な環境となります。
また、気密性も低く、外から野生のゴキブリが侵入しやすいです。
ゴキブリが大嫌いなら、構造を「鉄筋・鉄骨コンクリート造」に絞ったほうが良いでしょう。
自然の近く
公園、田んぼ、畑、雑木林、池、川など、自然のある場所は、虫たちがたくさん生息します。
もちろん、ゴキブリにとっても好まれる環境です。
ゴキブリと出会いたくなければ、自然の近くを避けた方が良いでしょう。
隣の部屋が汚い
ゴキブリが出やすい部屋の特徴として、
- 食べかすが落ちている
- ホコリや髪の毛が落ちている
- 長期間、生ゴミを放置している
- 新聞紙やダンボールを積んでいる
- 水回り(洗面所、トイレ、排水口など)が汚れている
- 物が散乱している
などがあげられます。
上記のことに気をつけていたとしても、隣の部屋がゴミだらけで不衛生なら、ゴキブリは湧いてきます。
この辺は、インターネットの情報だけでは分かりません。
その地域に詳しい不動産屋に「住民のマナーが良い物件か」教えてもらったり、内見のときに「共有部分(エントランス、駐輪場など)は汚れていないか」「異臭はしないか」「ベランダはゴミだらけではないか」などをチェックしましょう。
住民のマナーを見極めるコツは、こちらの記事でご紹介していますので、是非参考にしてください。
ゴキブリに遭遇してしまった場合の対処法について
ゴキブリ対策として、まずは予防法を確認しておきましょう。
- いつも部屋を清潔にする
- 設置型の殺虫剤(ゴキブリホイホイなど)を活用する
- セリ科(キャラウェイ)を部屋に置く
など、様々な方法があります。
しかし、遭遇してしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
ゴキブリを直接退治できる場合はスプレータイプの駆除剤を
殺虫剤使用のエアゾールスプレー(ゴキジェットなど)や泡タイプのスプレーそしてペットや小さなお子さんがいる場合に利用したい冷却タイプのスプレーなどがあります。 エアゾールスプレーは広範囲に噴射できるので、家具の下などにゴキブリが隠れている場合は使いやすいタイプです。
ゴキブリの死骸を処理するなんて絶対ムリ!という場合には
直接退治した場合の後処理を考えるとゾッする…という方におすすめなのが、くん煙剤タイプです。
通常は部屋を留守にする必要などがありましたが、最近ではお手軽に利用できるタイプの駆除材も売られているのでおすすめです。
(出典:https://www.kincho.co.jp/seihin/insecticide/go_aerosol/muender/index.html)
最後に
ゴキブリ対策として
- いつも部屋を清潔にする
- 殺虫剤(バルサン、コンバット、ゴキブリホイホイなど)を活用する
- セリ科(キャラウェイ)を部屋に置く
など、様々な方法があります。
しかし、はじめから、ゴキブリが出やすいマンションを避けることができれば、それに越したことはないでしょう。
具体的には、
- 1階が飲食店
- 1階の部屋
- 築年数が古い
- 構造が木造
- 自然の近く
- 隣の部屋が汚い
を避ければ、比較的ゴキブリが発生しにくいです。
ただし、上記の条件を持ったマンションは、家賃相場も高くなります。
「絶対にゴキブリが出にくい部屋が良い」
のであれば、ゴキブリが発生しやすい条件を極力避けつつ、ときにはエリアや広さを妥協して、予算に合った部屋を探し出しましょう。