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【不動産業界の裏側】フランチャイズの仕組みを徹底解説

【不動産業界の裏側】フランチャイズの仕組みを徹底解説

引っ越しの際、部屋選びと同じくらい重要ことが、不動産屋選びです。

でも、駅前には、

  • アパマンショップ
  • センチュリー21
  • エイブル
  • ピタットハウス
  • ホームメイト
  • ミニミニ
  • レオパレス

など、テレビCMでもお馴染みの不動産屋から、あまり聞き慣れない不動産屋まで数え切れないくらいの不動産屋があります。

色々と検討する中で「やっぱり、全国展開している大手不動産屋が安心」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、実は、知名度のある不動産屋は「フランチャイズ(FC)」という事業形態をとっている場合がほとんどです。

フランチャイズ(FC)とは

フランチャイズとは、簡単に言うと、ロイヤリティ(加盟金)を払って、「看板を借りる」ことを言います。

メリットは、お金さえ払えば、

  • ブランド力
  • 集客力
  • 店舗運営ノウハウ

などが比較的簡単に手に入ることです。

そのため、

  • まだ実績も知名度もない小さな不動産会社
  • インターネットの台頭で従来の集客(店頭チラシや新聞折込広告など)を失いつつある老舗の不動産会社

などが知名度や集客ノウハウを得るために、フランチャイズに加盟するのです。

あらためて言いますが、フランチャイズ店は、あくまでも名前を借りて、大手に見せているだけ。

実態は、街の不動産屋です。

よくよく見ると、「○○○チェーン △△△店 (株)×××」と表記されています。

店舗運営ノウハウの提供などは受けますが、同じブランド名でも全くの別会社であり、営業スタイルや経営方針、コンプライアンスなど異なってきます。

フランチャイズ(FC)の割合

では、実際、知名度の高い不動産屋は、どのくらいフランチャイズ店なのか?

矢野経済研究所の調べによると、次のようになっています。

主要9事業者の賃貸仲介店舗数(2016年9月末時点)
事業者名 直営店 フランチャイズ店
(割合)
アパマンショップ 103店 1047店
(約91.04%)
センチュリー21 0店 906店
(100%)
エイブル 418店 372店
(約47.09%)
スターツグループ(ピタットハウス) 109店 445店
(約80.32%)
東建コーポレーション(ホームメイト) 226店 354店
(約61.03%)
ミニミニグループ 241店 236店
(約49.48%)
LIXILイーアールエージャパン 0店 450店
(100%)
大東建託 382店 0店
(0%)
レオパレス21 182店 120店
(39.74%)

矢野経済研究所調べ:http://www.yano.co.jp/press/pdf/1611.pdf

2016年9月末時点でセンチュリー21、LIXILイーアールエージャパンは、全店舗がフランチャイズ店。

賃貸仲介店舗数No.1のアパマンショップ、スターツグループ(ピタットハウス)も80%を超える大きな割合です。

物件数に差はあるの?

「フランチャイズ店 = 街の不動産屋」

ということは分かったけど、「やっぱり、あまり聞き慣れない地元の不動産屋と比べたら、取り扱っている物件数が多そう」と考える方が多いと思います。

しかし、今は、国土交通大臣指定の「不動産流通機構(通称:レインズ)」という仕組みにより、”ほぼ全て物件情報”がインターネット上で共有化されています。

つまり、基本的には、どこの不動産会社でも、レインズ上で同じ物件を確認でき、案内してもらえます。

(※一部例外として、その不動産会社でしか取り扱っていない賃貸物件も少ないながら存在します。)

SUUMOやHOME’Sなどの大手ポータルサイトに掲載されている賃貸物件であれば、これから紹介する「おとり広告」を除き、どの不動産屋でも取り扱えると思っていいでしょう。

信頼できる不動産屋選びが大切

大阪には、残念ながら、実在しない嘘の”好条件の物件”を広告に出して、お客様を来店させる「おとり広告」と呼ばれる手法が蔓延しています。

手口としては、

  1. 実在しない”好条件の物件”をネットに掲載
  2. お客様に「掘り出し物件を見つけた!」と思わせて、直接お店に来てもらう
  3. 来店時に「今、キャンペーン中で安いだけ。3ヶ月後に家賃上がる」「更新料が高い」「民泊専用の物件」「定期借家」など、適当な理由をでっち上げて諦めさせる
  4. 本当に”契約してほしい物件”を案内する

が大まかな流れです。

これは、全国で名を知られる大手フランチャイズ店も例外ではありません。

【不動産】おとり広告とは?好条件すぎる賃貸物件に注意

2017.06.30

おとり広告は、「少しでも好条件の物件を探したい」という客層の心につけこんだ許されない行為です。

そのような客を騙して商売する不動産屋は得てして、

  • 大家さんの指定の礼金から上乗せする(例:礼金1ヶ月→2ヶ月)
  • 不必要な初期費用を上乗せする(例:不必要な消毒代、鍵交換費用、清掃代などを請求する)

など、不動産屋と消費者の情報格差につけこんだ条件を提示して、ちょっとでも多くの儲けを得ようとします。

「悪い不動産屋に騙された。」「おとり広告に引っかかったせいで、貴重な時間をムダにしてしまった。」とならないために、

  • おとり広告を出していない
  • 話をしっかりと聞いてくれる

など、「テレビCMで頻繁に目にする=安心できる」と色眼鏡かけるのではなく、本当に誠実で良い不動産屋を選ぶことが大切です。

弊社運営の賃貸情報サイトは、”おとり広告ゼロ”はもちろん、まめな更新で”成約済み物件ゼロ”を心がけています。

なんば周辺で部屋探しをしているなら、是非、こちらから部屋探しをしてください。