引っ越しするために部屋探しをしているとき、
「同じような場所・築年数・広さなのに、なぜ、こんなに安いの?」
っていう物件に出会うことがあります。
不動産に「たまたま安かった」という理由は、ほぼありません。安い部屋には安いなりの理由がちゃんとあります。
その理由の一つが独立洗面台の有無です。
目次
独立洗面台とは
独立洗面台とは、浴室・トイレから独立して設置されている”洗面台”です。築年数が浅い物件に比較的多く採用されています。
独立洗面台
2点式ユニットバス(浴室と洗面台が一緒)
独立洗面台のメリットとデメリット
では、独立洗面台が付いてる”メリット”と”デメリット”は何でしょうか?見ていきましょう。
メリット
独立洗面台のあるメリットは、次の4つです。
1、収納スペースがある
独立洗面台には、大抵、洗面台下や鏡面裏などに”収納スペース”が設けられています。
そのため、タオルや洗剤・シャンプー、歯ブラシ、ドライヤー、シェーバー、洗顔料、整髪料、女性であれば化粧道具・小物などをスッキリ片付けることができます。
また、浴室の中にある洗面台と違い、シャワーで濡れる心配があまりないため、”水や湿気に弱いもの”も置けます。
2、電源コンセントがある
浴室(バスルーム)に電源コンセントがあると水・湿気で感電・漏電する恐れがあり、危険です。
そのため、基本的にユニットバスには、電源コンセントがありません。
独立洗面台なら、電源コンセントがあるため、洗面台でドライヤーやヘアアイロン、コテなどを使えます。
朝、洗面台で鏡を見ながら、水とドライヤーで寝癖を直せるので、忙しい朝の時短にも繋がります。
3、湿気などの不快感がない
お風呂・シャワー後は、浴室の床が水で濡れてしまいます。
浴室の洗面台があると、濡れた床に立って、歯を磨いたり、身支度・身だしなみを整えたりする必要がでてくることもあり、あまり気持ちいいものではありません。
また、シャワー直後なら、熱気・湿気も感じます。
独立洗面台なら、そのような不快感を感じることもなくなります。
4、鏡が大きい
独立洗面台は、鏡が大きくて使いやすいのも特徴。
忙しい朝、家族やカップルで2人同時に使うこともできます。
また、お風呂の湯気で鏡が曇ることもありません。
デメリット
独立洗面台があるデメリットは、家賃が高くなることです。
実際、同じような条件の賃貸物件でも”独立洗面台の有無”で家賃が大きく変わるケースもあります。
一例を見てみましょう。
「2点式ユニットバス(浴室と洗面台が一緒)」の場合
物件名:シティライフエステート難波南
家賃(管理費・共益費) | 4.1万円(7000円) |
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敷金 / 礼金 | - / - |
間取り / 専有面積 | 1K / 20m² |
築年数 | 築20年 |
場所 | 大阪市浪速区戎本町1 |
駅からの徒歩距離 | 地下鉄御堂筋線大国町駅 歩2分 地下鉄御堂筋線なんば駅 徒歩10分 |
「独立洗面台」の場合
物件名:ラナップスクエア難波
家賃(管理費・共益費) | 5.1万円(7160円) |
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敷金 / 礼金 | - / 5.1万円 |
間取り / 専有面積 | 1K / 20.11m² |
築年数 | 築17年 |
場所 | 大阪市浪速区元町1 |
駅からの徒歩距離 | 地下鉄御堂筋線なんば駅 徒歩7分 JR関西本線JR難波駅 徒歩4分 |
もちろん、家賃は様々な要素が重なって決まるため、一概には比較できませんが、ほぼ同じような間取り、専有面積、築年数、場所にもかかわらず、独立洗面台がある方は、家賃が月々1万円以上高くなっています。
この差を大きく感じるかどうかは、各々のライフスタイルによって違ってきますが、「なぜ、家賃が安いのか」知っておくことは、部屋探しをする上で重要です。
この記事を読んだ方は、気に入った賃貸物件に”独立洗面台”があるか、是非、チェックしてみてください。