突然ですが、アリバイ会社ってご存知ですか?
アリバイ会社とは、社会的地位(収入、勤務先、雇用形態など)を偽装してくれる会社です。
現在、日本では、多くのアリバイ会社が存在しており、
- 賃貸物件の契約
- 金融関係の審査
- 保育園の入園
- 家族・恋人に本当の職業を隠したい
など、様々な場面で利用されています。
例えば、アリバイ会社を利用することで、現在無職であっても、設計事務所で正社員(年収400万円)で働いていると偽装できます。
この記事では、賃貸マンション・アパートの契約時に利用される「アリバイ会社」の仕組みや危険性を解説していきます。
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目次
アリバイ会社を利用する理由
そもそも、なぜ、部屋を借りるのに「アリバイ会社」を利用するのでしょうか?
まずは、その理由を解説したいと思います。
部屋を借りるには入居審査が必須
一度、部屋を借りたことある方なら、ご存知でしょうが、部屋を借りる際には、必ず入居審査が必要です。
いくら気に入った部屋が見つかり、家賃や初期費用を払えるとしても、入居審査に通らなければ、部屋は借りられません。
では、入居審査に通らないのは、どういったときでしょうか?
平成26年に(公財)日本賃貸住宅管理協会が「入居制限する理由」を調査したところ、次のような結果が出ています。
出典:(公財)日本賃貸住宅管理協会
入居制限する理由としては、「家賃の支払いに対する不安」が最も大きく、「住宅の使用方法に対する不安」「入居者以外の者の出入りへの不安」と続きます。
つまり、大家さんや管理会社は、
- 安定して家賃を払っていけるか
- 入居のルールを守ってくれるか
を気にしているということです。
そして、一般的には、次の条件に当てはまる方は、入居審査に落ちやすい傾向があります。
入居審査に落ちる人の特徴 |
---|
家賃に対して、収入が見合っていない(収入) |
安定した収入を見込めない人(職業・勤務先・雇用形態) |
連帯保証人が身内でない(連帯保証人) |
見た目がだらしない、態度が悪い、しゃべり方が乱暴(見た目・人柄) |
入居審査に通るためにアリバイ会社を使う
大家さんは、”家賃の支払い”に大きな不安を抱いています。
そのため、特に重視されることが
- 収入
- 職業・勤務先・雇用形態
です。
収入
収入に関しては、一般的に「1ヶ月の収入(年収÷12ヶ月)を3で割った額」が「希望の部屋の家賃」を上回っていることが条件となります。
例えば、年収300万円であれば、8.3万円(=300万円÷12ヶ月÷3)の家賃が上限です。
職業・勤務先・雇用形態
収入が十分にあったとしても、職種・勤務先・雇用形態によっては、「安定収入を見込めない」という理由で入居審査に落とされる可能性があります。
一般的には、怪我・事故を起こしやすい職種は、入居審査が通りづらい傾向があります。
雇用形態に関しても、無期雇用として雇われる「正社員」が最も入居審査に通りやすく、
「正社員」→「契約社員・派遣社員」→「会社経営者・自営業」→「アルバイト・パート」→「無職・生活保護受給者」
の順に入居審査が厳しくなっていきます。
また、「昼間逆転の生活スタイルになりやすく、近隣住民と騒音トラブルを起こしやすい」などの理由で夜の仕事・夜勤の多い仕事も大家さんに敬遠されがちです。
「理想の部屋を見つけた。でも、入居審査に落とされそう・・・。」
そんなときには、
- 収入を増やす
- 職業を変える
しかありませんが、現実問題、すぐにできるものではありませんし、なかなか難しいでしょう。
この問題を解決するために利用するのが、今回紹介する”アリバイ会社”になります。
アリバイ会社の仕組み
冒頭でも説明しましたが、アリバイ会社とは、社会的地位(収入、勤務先、雇用形態など)を偽装してくれる会社です。
アリバイ会社は、利用者のために会社を用意し、あたかもその会社に勤務しているかのように対応してくれます。
最近では、法人登記がされてるだけの「ペーパーカンパニー」ではなく、帝国データバンク・東京商工リサーチに登録されていたり、実際に営業している会社も存在しています。
サービス
主なサービス内容としては、
- 偽物の証明書を発行する(給与明細・源泉徴収票、在籍証明書、内定通知書など)
- 在籍確認の電話対応
となります。
どちらも入居審査の際に求められる可能性が高いものです。
在籍確認の電話対応では、「只今、外出しております。ご用件をお伺いします。」といった具合の対応をしてくれます。
希望であれば、本人の携帯電話に転送してもらうことも可能です。
料金
料金については、アリバイ会社によってマチマチですが、おおむね次のような料金体系となっています。
手が届かないほど高額という訳ではないようです。
初回登録料 | 5,000~12,000円 |
---|---|
サービス料金 | ・15日契約 3,000円 ・30日契約 5,000円 ・90日契約 12,000円 ・180日契約 18,000~22,000円 |
その他、在籍会社のホームページ(スタッフ紹介欄)掲載、応答後転送サービス、逆後転送サービスなどのオプションを付けられます。
職種
偽ることのできる職種は、
- ソフトウェア開発・WEBデザイン
- 建築設計・デザイン
- ネイルサロン
- 化粧品販売
- リフォーム業
- 通信販売
- 広告代理店
- 美容関連
など様々です。
仮に現在求職中であっても、「建築設計事務所に勤めている」と偽ることができ、そこそこの年収が記載された源泉徴収票も発行してもらえます。
アリバイ会社を賃貸借契約で利用する危険性
アリバイ会社を使って入居審査を通そうとするということは、いわば大家さん・管理会社を騙すということです。
当然のことながら、身分の偽りがバレた場合は揉めます。
賃貸借契約書に「申込書に虚偽の記載がある場合には、賃貸人は契約を解除することができる」という条項があれば、入居1日目であっても退去を強く迫られることがあります。
アリバイ会社を使ったことがバレれば、明らかに大家さんを騙そうとした行為であるとして、詐欺行為を働いたとして訴えられる可能性もあります。
退去となれば、”アリバイ会社の利用料”や”引越し費用”が無駄になるだけでなく、初期費用の返金で揉める可能性もあり、お互いに時間や体力を消耗してしまいます。
例え、強制退去を免れた場合であっても、大家さんとギスギスした関係は続き、住みづらくなってしまいます。
不動産屋の中には、「この会社では入居審査に通らないから・・・」とアリバイ会社を勧めてくるところもありますが、上記のリスクを考えるとあまりオススメはできません。
一度、正直に話してみよう
不動産屋は、お客様の味方です。
大切なことは、隠し事をせず、正直に話すこと。
面と向かって言う勇気がないなら、あらかじめメールで伝えておくのも手です。
現在、求職中で仕事をしていないなど、ちょっと入居審査が厳しい条件であっても、借りられる部屋はあります。
親身な不動産屋であれば、「どのようにすれば、お気に入り物件の入居審査に通るのか」教えてくれたり、入居審査がゆるい同条件の物件を提案してくれます。
弊社でも、なんば周辺であれば、入居審査の通りやすさも把握していることはもちろん、地元のマンションオーナー様とも長く密な関係性を築いているため、直接交渉をすることも可能です。
なんば周辺で部屋探しをするなら、お気軽にご相談ください。
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