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マンションとアパートの違いって何?

不動産マメ知識#GA

最終更新日:2018.05.06

マンションとアパートの違いって何?

部屋探しをしていて、「アパートとマンションの違いって具体的になにだろう?」と思ったことがある人も多いはずです。

この記事では、マンションとアパートの違いについて解説します。

マンションとアパートの違いは、実はない!?

先に結論をいうと、マンションとアパートの明確な区分はありません。

法律上でも、「○○という条件がそろっていたら、マンション」などといった定めはなく、基準は曖昧です。

それでも知りたいマンションとアパートの違い

「マンションとアパートに明確な区分はない」

と言いましたが、実際にインターネットで部屋探しをする際は、「建物の種類(マンションまたはアパート)」を指定して物件を検索できるようになっています。

この場合、どのように基準でマンションとアパートを区分しているのかというと、建築物の構造で区分しているケースがほとんどです。

具体的に言えば、

  • マンション = 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)、鉄筋コンクリート造(RC)、重量鉄骨造
  • アパート = 軽量鉄骨造、木造

という区分になっており、不動産屋のさじ加減で決められています。

しかし、これにも例外があり、例えば、物件のオーナー側が「この物件は○○マンションです」と言ってしまえば、マンションと名前が付いた物件になるので、借りる側が勘違いし、実際に行ってみたらイメージとかけ離れていた・・・なんてこともあります。

アパートとマンションの住み心地の違い

快適に住むうえで欠かせない「防音性・遮音性」については、一般的にマンションの方が高くなっています。

「木造」や軽量鉄骨を採用した「プレハブ工法」のアパートでは、壁が薄めのことも多く、その分、「隣室の生活音が気になる」というケースも多いです。

ただし、防音性・遮音性は、最終的に壁や床の厚さなどで決まるため、「マンション=防音性に優れている」と一概には言えません。

「騒音対策がしっかりしてる」と言われる分譲マンションであっても、壁が貧弱なケースが多々あります。

ここまで読むと、「アパートは良いことがない」と思われるかもしれませんが、アパートは、一般的に家賃や初期費用が安く設定されています。

月々の生活費を抑えたり、ちょっとでも広めの部屋に住みたい方にとっては、アパートは良い選択肢と言えます。

アパート選びのコツ

アパートに住む事になりそうな場合は、できる限り角部屋の最上階を選ぶとうまくいきます。

階段付近の部屋は一見便利に感じますが、音が気になりやすい人にはおすすめできません。

他の住人の歩く音はもちろん、宅配業者や来客も通りますし、話しながら階段を使う人もたくさんいます。

また、意外と見落としがちなのが”周辺の騒音”です。

いくら防音性が高いマンションであっても、

  • 駅が近くて、電車の音や踏切の音がよく聞こえる
  • 大通り沿いで通行量が多く、車やバイクの音がよく聞こえる
  • 救急車やパトカーがよく通る幹線道路だった

など、周辺環境によっては、騒音に悩まされるケースもあります。

鉄骨鉄筋コンクリート造などのマンションは、規模が大きくなりがちで、建築基準法の規定から、”面積”や”高さ”もある程度必要になります。

そのため、マンションは、大通り沿いに建てられるケースが多く、「閑静な住宅街」を求めるなら、アパートも外せない選択肢です。

物件の名前だけに惑わされない

物件のオーナーは、自分の物件にオシャレ感やプレミア感を持たせるために英語やフランス語など、いわゆる横文字の名前を付けたがる傾向があります。

○○ハイツ、メゾン○○、ヴィラなどのおしゃれな名前が多いですが、物件選びでは名前はそれほど重要ではないことも頭に入れておきましょう。

中には、○○マンションという名前なのに建物の構造は「木造」ということもあります。

物件選びは慎重に、冷静に、日々リラックスできる空間を得るためにも、調査などの手間を惜しまないことも重要になってきます。