部屋探してるとき、物件情報に「新築物件!」「築浅物件!」と記載されてるのを見かけることがあります。
どちらも「新しく建てられた賃貸マンション・アパートだろう」と想像できますが、「具体的に何が違うのか」ご存知でしょうか?
「新築」「築浅」は、違う言葉。当然、意味も若干異なってきます。
あとで知って後悔することがないように。
特に、「新築・築浅」を重視して部屋探しをされる方は、しっかりそれぞれの違いを理解しましょう。
新築物件と築浅物件の違い
新築物件と築浅物件の一番大きな違いは、法律・規約で用語の定義があるかどうかです。
新築物件には定義がある
新築物件は、「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」と「公正競争規約(不動産の表示に関する公正競争規約)」という2つの法律・規約で定義されています。
そこで定義されている内容によると
- 建物が完成してから1年未満
- 過去、誰も入居したことがない
という2つの条件を満たした物件だけを”新築物件”と呼ぶことができます。
つまり、「賃貸マンションを建築した後、1年以上経過した」または「一度でも入居者が住んでいた物件」は、”新築”と広告宣伝することができず、最悪の場合、罰則が発生する可能性もあります。
→ 新築物件とは?法律(品確法)・公正競争規約の基準・定義を解説
築浅物件には定義がない
築浅物件とは、「建築されてからの年数が浅い物件」という意味ですが、新築物件のような「築1年未満」という明確な定義・ルールはありません。
つまり、築年数が「1年、2年、3年、4年、5年・・・10年以上」どれでも”築浅物件”と呼ぶことが可能。その線引は、各々の不動産会社が独自に行っています。
ただ、世間一般の認識として、築3~5年までを”築浅”としている方が多いため、不動産会社でも築5年以下を”築浅物件”として紹介しているケースが多いようです。
まとめ
新築物件と築浅物件の違いをまとめると次のようになります。
新築物件 | 築浅物件 | |
---|---|---|
法律・規約 | ・品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律) ・公正競争規約(不動産の表示に関する公正競争規約) |
なし |
定義の内容 | ・建物が完成してから1年未満 ・過去、誰も入居したことがない |
なし |
本来、「新築」以外の賃貸物件は、「中古」として扱われます。
しかし、これでは、”築2年以下”であっても、”築20年”であっても同じ「中古物件」としてまとめられてしまいます。
入居希望者の部屋探しが難しくなるだけでなく、マンションのオーナーさんにとっても、「まだまだ新しくて綺麗な物件」を”中古物件”として一緒くたに扱われるのは損です。
そこで考え出されたのが、”築浅”だと言われています。
ただ、築浅物件であっても物件の管理体制・メンテナンス頻度によって、「見た目の綺麗さ」や「建物・設備の劣化状況」は大きく変わってきます。
良い部屋探しをする際は、築年数という数字に惑わされるのではなく、実際に自分の目で確かめたり、その物件の管理体制等に詳しい不動産屋さんに聞くことをオススメします。