不動産買取の売却で一括査定サイトはおすすめしない【理由を解説】

「不動産買取を考えているが一括査定で楽に見積りを取って、できるだけ高い金額で売りたい。でも一括査定のサイトは多くてどこがいいんだろう。一括査定サイトを使うときの注意点はある？」

そんな疑問に答えます。

弊社は地元密着の不動産会社として創業して11年になります。
そしてこれまでに多くの不動産の買取もさせてもらいました。お客さまから話を一括査定サイトについて話を聞くこともありましたが、高額で買い取ってくれる不動産業者を探すのに、一括査定サイトは向いていないと考えています。その理由をこの記事では解説します。

本文の内容

不動産売却一括査定サイトのほとんどは「仲介」による売却の査定
不動産を売却したときの相場観を知るには役立つ
不動産買取にも対応している２つの一括査定サイト
不動産買取の一括査定サイトを使うときの注意点

１．不動産売却一括査定サイトのほとんどは「仲介」による売却の査定

不動産会社に売却を依頼するとき、買取と仲介の２種類の方法がありますが、不動産一括査定サイトで査定できるものは「仲介」による不動産売却の査定であることがほとんどです。

だから不動産買取による売却のための査定では使えないのかというと、そういうわけではありません。

不動産買取にも対応した一括査定サイトも少ないですがあります。後ほど、２つのサイトを紹介します。

そして仲介による売却の一括査定サイトでも、売却したときの市場相場を知るという目的で使う分にはおすすめです。

２．不動産を売却したときの相場観を知るには役立つ

不動産売却一括査定サイトはいくつもありますが、その利用の流れは基本的に変わりません。
物件の情報や査定依頼の詳細、売却希望時期などを入力して送信するだけです。そして、条件にあった複数の不動産会社から待っているだけです。

机上査定であれば不動産に関する情報を一度記入するだけで移動時間も、訪問査定のような営業マンへの対応時間もかけず、査定金額を受けられます。そして不動産買取によって売却したとき、その相場は市場価格の60％～80％といわれています。

つまり仲介による不動産売却の相場がわかれば、買取による売却価格も予想ができるというわけです。買取価格での相場が把握できれば、不動産会社に買取の相談へ行ったときも、その提示金額が妥当かどうかを判断する目安になります。

複数会社から査定を受けられるのは大きなメリット

仲介による不動産売却の査定とはいえ、複数の会社から査定を受けられるのは一括査定サイトを利用するメリットです。ただし、より実際に近い市場価格は訪問査定までしてもらう必要があります。そのため、提示される査定価格は１つの参考数値として把握はしつつも、それを絶対的なものとは受け取らないようにしましょう。

そして仲介による不動産売却の査定では契約が欲しくて、不動産会社が売れると思うよりも高い金額を査定結果として提示してくることがあります。もし複数の査定金額から1社だけ飛び抜けて高い場合、その金額は少し盛られていると考えたほうがいいです。

※あくまで相場観を知るための手段として利用することをおすすめします。

また弊社でも無料で相場調査をしております。不動産買取を検討中の場合はお気軽にお問い合わせ下さい。
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３．不動産買取にも対応している２つの一括査定サイト

不動産買取の査定ができないサイトが多い中、不動産買取にも対応しているサイトで有名なところが２つあるので紹介します。

その①：スマイスター

不動産買取に特化した一括査定サービスを提供しています。
楽天リサーチによると不動産価格の満足度も１位になっています。買取以外にも仲介による不動産売却、任意売却、土地活用などの様々なジャンルの一括査定サービスを提供している会社です。

査定可能な不動産の種類も一戸建てや分譲マンション、土地はもちろん、ワンルームの投資マンション、一棟アパート、区分所有ビル、店舗・工場・倉庫、農地と豊富です。この査定対応数は他の不動産一括査定サイトの中でも飛び抜けています。

また買取による査定だけでなく、仲介による売却、賃貸としての査定も同時に行えるので、買取にしようか迷っている方でも使いやすいサイトです。

» スマイスター

その②：HOME4U

国内初の不動産一括査定サイトで規模は日本最大級です。
2018年現在で売却査定数は累計30万件を突破しています。HOME4Uと提携している不動産会社は全国約900社で、大手企業だけでなく地域に根ざした中小企業まで幅広くいます。ただし、一度の依頼で査定依頼ができるのは最大６社までです。

提携している不動産会社もホームページ上で公開されているので、不動産買取で気になっていたりこれから相談しようと思っていたりする会社が登録されていれば、HOME4Uを通して査定依頼してみるのもおすすめです。

不動産売却査定の申し込みフォームでは、スマイスターのように仲介か買取かでは分かれておらず、必ず買取における査定が来るとは言い切れないのが実際のところです。

またHOME4Uでは査定依頼のタイミングで訪問査定を希望することができるので、より厳密に査定額を知りたいときに使いやすいです。そして運営会社はNTTデータグループです。官公庁や銀行のセキュリティで培った安全なシステムが導入されているので、個人情報の取扱い・管理の面でも安心して利用できます。

一括査定サイトで個人情報の管理をここまで厳重に行っているのはHOME4Uくらいでしょう。

» HOME4U

４．不動産買取の一括査定サイトを使うときの２つの注意点

不動産買取に対応している一括査定サイトを使う時に注意する点が２つあります。

注意点①：一括査定サイトに登録している会社の数が少ない

一括査定サイトの一番の魅力は、一度に多くの不動産会社から査定をしてもらえることです。しかし不動産買取では、そもそも一括査定サイトに登録している会社の数が少ないです。そのため一括査定サイトの本来のメリットを受けにくいと言えます。

不動産買取業者の提携が少ない理由は、一括査定サイトに登録しなくても売主を探すことに苦労していないからです。一括査定サイトを利用するには、利用者は無料ですが不動産会社は広告費という形でサイトを運営している会社に支払う必要があります。ですが、そのようなことをしなくても、ほとんどの不動産買取を行っている会社は間に合っているのです。

実際、弊社も一括査定サイトには登録していません。直接弊社に相談したいと言って来てくれるお客さまだけで十分だからです。相談は無料ですのでお気軽に下記よりお問い合わせ下さい。
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注意点②：高額買取が難しい

一括査定サイトを通しての査定は、机上査定が主です。
そのため実際に物件を見ることなく査定額を提案することになるので、不動産会社としてはどうしても査定額は低くしてしまいます。買取では現状のままのことが多いです。

買取の契約を結ぶときまでには必ず訪問査定を行いますが、そのときになって初めて隠れた問題が見つかるかもしれません。そして一括査定サイトの利用にも費用がかかっているので、その分を差し引いての金額提案となります。

また仲介による不動産の売却では、不動産会社の利益は売却金額と比例します。そのため高く売ることは不動産会社のメリットにつながります。一方で、不動産買取は買取ったあとに運用したり、リフォームして第三者に売ったりすることで利益を得ます。つまり、不動産買取ではできるだけ安く買取ることが、不動産会社のメリットなわけです。

そして机上査定の時点では詳細な条件を確認できないこともあり、不動産買取の一括査定サイトでは、「入力された条件の物件なら、これくらいの金額で買い取りできたらラッキー」という程度の金額で査定金額の提案を受けることが多いです。