「まとまったお金が必要になったので底地を売却したい。できるだけすぐに現金にしたいけど、底地の買取業者はあるんだろうか。いい買取業者を見分けるためのポイントについても知りたい。」
そんな疑問にお答えします。
本文の内容
- 底地の買取業者は存在する
- 底地を買取業者に売却するメリット
- 底地を買取業者に売却するデメリットは売却額が安いこと
- いい底地の買取業者を見分けるポイント
弊社は地域密着型の不動産会社として創業して11年目です。これまで多くの不動産の仲介・買取を行ってきました。
その中には取り扱いが難しい底地も当然含まれます。この記事では、今までの経験を踏まえて底地の買取についてわかりやすくお伝えします。
目次
1.底地の買取業者は存在する
まず、底地の買取業者は存在しますが、数は一般的な不動産の買取業者に比べて少ないです。
それは買い取ったとしても、底地の上には借地人が建物を建てて利用しているため、活用が難しいからです。
底地を買い取ったからといって、借地人を追い出すことはできません。
また、旧借地借家法が適用される平成4年8月よりも前から貸していた底地や普通借地権による契約の場合、特別な事情がない限り、底地の上に建物があれば原則契約は更新されます。
つまり、建物がなくなるまでずっと、底地としてしか利用できないというわけです。
そのため、底地を購入したいという第三者を探すのも難しく、買取業者でも底地は扱っていないところがあります。
最初に底地の買取を行っている業者の数は少ないとお伝えしましたが、弊社でも底地の買取を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
2.底地を買取業者に売却するメリット
それでは、具体的に底地を買取業者に売却するメリットを3つお伝えします。
2-1.すぐに売却できる
一番のメリットは、底地を売りたいと思った時に、すぐに売却できることでしょう。
底地を買取業者以外に売却するとなると、借地人か第三者の投資家です。
ただ借地人に売却する場合でも、売却条件や借地人の資金準備などで時間がかかります。
そして投資家に売却する場合は、その購入してくれる投資家を探すだけでも時間がかかってしまいます。
それだけでなく、時間をかけても見つからない可能性すらあります。
その点、買取業者であれば、底地の状態や借地契約の内容にもよりますが、数日~数週間で売却が成立することがほとんどです。
特に急ぎでまとまったお金が必要になったときには、買取業者への売却が現実的な選択肢と言えます。
2-2.交渉が不要
買取業者であれば、査定額に対して売却する・売却しないを選びます。
もし査定額や提示される内容に納得できない場合でも、より良い条件で買い取ってくれる買取業者を探すだけで、基本的には交渉は不要です。
借地人や投資家に売却するときは価格交渉されることがよくあり、売却する理由によっては足元を見られて大きな値下げを求められる可能性もあります。
買取業者であればしっかりと根拠のある査定に基づいて買取価格を決めるので、このような手間がかかって、精神的にも疲れる交渉は必要ありません。
2-3.仲介手数料がかからない
仲介手数料は、不動産会社が間に入って売主と買主をつなぐことで発生する手数料です。
買取であれば、直接不動産会社が購入することになるので、この仲介手数料はかかりません。
それは、底地の買取であっても同じです。
そのため買取業者に売却するときは、仲介手数料分は節約することができます。
ただし、底地の買取業者を自分で見つけられず、不動産会社に仲介を依頼して売却したときには、仲介手数料が発生するので注意してください。
3.底地を買取業者に売却するデメリットは売却額が安いこと
ここまで底地を買取業者に売却するメリットをお伝えしてきましたが、デメリットもあります。
それは、売却額が安くなってしまうことです。
そもそも業者が底地を買取るのは、底地を借地人や投資家に売却して、その差額を利益にすることが大きな目的です。
不動産のリサイクルショップと思っていただくとイメージしやすいでしょう。
そのため買取業者にとって底地の買取は仕入れとなるので、市場で取引される価格よりも買取価格は安くなってしまいます。
底地の買取価格の相場は更地価格の10%~15%です。
借地人に売却したときの相場は更地価格50%程度であることを考えれば大きな差になります。
このように底地を買取業者に売却するときには、メリット・デメリットどちらも理解したうえで決めるようにしましょう。
弊社では専門知識を持ったスタッフが底地の買取だけでなく、あなたにとって適切な底地の処分の方法についても無料で相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせくださいませ。
4.いい底地の買取業者を見分けるポイント
底地の売却では、買取業者であればどこでもいいわけではありません。
底地は不動産の中でも取扱いが難しく、いい加減な業者に頼んでしまうと予想外なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そこで最後に、いい底地の買取業者を見分けるときのポイントを紹介します。
4-1.底地の売買の経験が豊富
底地の買取を行なっているといっても、宣伝文句として言っているところがあるのも事実です。
買取業者のホームページに底地の買取実績が掲載されているか、あるいは、底地や借地権について解説したページがあるか、が買取業者へ訪問する前に確認したいところです。
ただ実際には、底地の買取実績は売主の個人情報にも関係してくるので、ほとんどのホームページでは詳細までは掲載されていないでしょう。
そのため、ホームページで底地の取扱いを本当に行なっていそうか、信頼できそうかを判断したあと、直接訪問したときに買取実績まで確認する、という流れで買取業者を見つけることをおすすめします。
4-2.依頼者の要望に応えようとする姿勢がある
買取業者はもちろん買取ることが仕事です。
ですが、相談者の状況や要望によっては、買取よりもいい方法があるかもしれません。
だからこそ、不動産会社へ相談に行ったときの担当者の対応はポイントです。
最初から買取ありきで話を進めていくのか、あなたが買取を考えていても買取したいと思った事情や状況から話を聞いてくれるのかをみてください。
いい買取業者ほどまずは依頼者の要望を聞き、それに応えようとする姿勢があります。
4-3.リスクやデメリットについても説明がある
底地の買取業者への売却は、この記事でも紹介したようなデメリットがあります。
また、借地人との契約内容や底地の状況などによっては、買取が思うように進まないかもしれません。
底地を買取業者へ売却するにあたってどのようなリスクがあるのか、聞いたときには、はぐらかさず、説明してくれる不動産会社が信用できます。
また説明も専門用語だけではなく、不動産取引や底地についてあまり知識がない方でもわかりやすい言葉で教えてくれるかもポイントです。
底地の売却は非常に大切な取引です。
失敗しないためにも、少しでも疑問点・不明点があれば積極的に確認するようにしてください。
恥ずかしがったり、気後れしたりする必要はありません。
4-4.中立的な意見をくれる
底地を処分するときには、単なる売却以外にも、借地権との同時売却、等価交換などがあります。
また、状況によっては、専門家から見ると底地を売却せず、そのまま所有し続けた方がいいという場合もあります。
依頼されるままに買取しようとするのではなく、中立的な意見をくれる不動産会社の方が、結果的に買取で売却するとなったときでも満足できる結果になることが多いです。
5.まとめ
以上、底地を買取業者に売却するときのメリット・デメリット、いい買取業者を見つけるポイントについてお伝えしました。
買取業者への売却は、借地人への売却に比べて売却価格が安くなってしまいますが、仲介手数料もかからず、すぐに売却が成立するのが魅力です。
また、信頼できる買取業者へ売却することが、予想外のトラブルを避けられて、結果にも満足できる可能性が高いです。
弊社でもこの記事で紹介したポイントを押さえながら、相談者様にとってより良い提案ができるように、経験豊富なスタッフがしっかりと話しを聞かせていただきます。相談は無料ですのでどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。