大阪への引っ越しを考えてるけど、物価ってどうなのだろう?
大阪は、東京に次ぐ大都市。
当然物価もすごく高くなりそうですが、実際のところどうなのでしょうか?
この記事では、就職や転職で大阪で暮らす予定の方に向けて、「都道府県別に物価の違い」をまとめてみました。
是非、今お住まいの地域と比較して、「どのくらい生活費が増減するか」シミュレーションしてみてください。
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都道府県別の物価比較一覧表
総務省統計局が発表してる「消費者物価地域差指数(平成27年分結果)」のデータを基に”都道府県別の物価比較一覧表”を作成しました。
項目は、
- 総合
- 食費
- 住居
- 被服及び履物(衣類と靴)
の4項目です。
全国平均は100。数値が高ければ高いほど、物価水準が高いことを示します。
都道府県別の物価比較一覧表 | ||||
地域 | 総合 | 食費 | 住居 | 被服及び履物 |
北海道 | 99.9 | 100.1 | 84.1 | 104.6 |
青森県 | 98.4 | 98 | 86 | 102.3 |
岩手県 | 99.1 | 97.4 | 93.1 | 97.4 |
宮城県 | 99.3 | 97.9 | 101.8 | 95.9 |
秋田県 | 98.4 | 97.6 | 86.2 | 100.2 |
山形県 | 100.2 | 101.4 | 90.7 | 98.4 |
福島県 | 99.6 | 99.5 | 96 | 104.2 |
茨城県 | 98.1 | 99 | 97.6 | 99.4 |
栃木県 | 98.2 | 98.6 | 85.7 | 112.5 |
群馬県 | 96.6 | 98.9 | 85.2 | 103.1 |
埼玉県 | 101 | 100.5 | 104.8 | 103.8 |
千葉県 | 100.7 | 101.2 | 104 | 96.1 |
東京都 | 104.7 | 103.4 | 132.3 | 100.1 |
神奈川県 | 104 | 101.7 | 125.1 | 102.1 |
新潟県 | 98.7 | 100 | 91.6 | 101 |
富山県 | 98.6 | 101.5 | 89.3 | 103.1 |
石川県 | 100.2 | 103.6 | 86.3 | 103.2 |
福井県 | 99.3 | 103.8 | 85.4 | 101 |
山梨県 | 98.7 | 100.6 | 93 | 102.4 |
長野県 | 97.7 | 95.2 | 90.4 | 104.4 |
岐阜県 | 97.3 | 98.1 | 85.2 | 104.2 |
静岡県 | 98.5 | 98.9 | 99.9 | 98.8 |
愛知県 | 97.6 | 97.2 | 95.2 | 95.5 |
三重県 | 98.7 | 100.6 | 92.9 | 98.5 |
滋賀県 | 99.5 | 99.8 | 89.5 | 103 |
京都府 | 100.6 | 100.8 | 100.8 | 100.9 |
大阪府 | 99.7 | 99.9 | 97.1 | 96.4 |
兵庫県 | 100.3 | 99.5 | 99.4 | 104 |
奈良県 | 97.5 | 96.7 | 87.1 | 100.1 |
和歌山県 | 99.2 | 100.7 | 90.3 | 102.2 |
鳥取県 | 98.6 | 101.7 | 81.7 | 106.9 |
島根県 | 99.5 | 101.5 | 87 | 95.1 |
岡山県 | 97.6 | 98.7 | 87.1 | 99.6 |
広島県 | 99 | 100.4 | 90.4 | 96.6 |
山口県 | 98.7 | 100.8 | 87.9 | 102 |
徳島県 | 100.1 | 100.9 | 96.5 | 103 |
香川県 | 98.3 | 99.5 | 85.5 | 92.4 |
愛媛県 | 97.9 | 99.5 | 82.4 | 98.4 |
高知県 | 99.8 | 102.4 | 93.6 | 100.4 |
福岡県 | 96.8 | 95.8 | 84.6 | 94 |
佐賀県 | 97.5 | 98.1 | 83.6 | 104 |
長崎県 | 99.8 | 98.9 | 93.4 | 108 |
熊本県 | 98.8 | 100.5 | 89.7 | 100 |
大分県 | 97.7 | 98.8 | 84.8 | 94.7 |
宮崎県 | 96 | 96.5 | 85.1 | 94 |
鹿児島県 | 96.3 | 98.9 | 85.2 | 90.6 |
沖縄県 | 98.4 | 103.2 | 85.6 | 98 |
出典:総務省統計局ホームページ「小売物価統計調査(構造編)-平成31年/令和元年分結果-」
※赤文字は、物価水準トップを示します。
※総合は、「食品」「住居」「光熱・水道」「家具・家事用品」「被服及び履物」「保健医療」「交通・通信」「教育」「教養娯楽」「諸雑費」を考慮した数値となります。
※住居は、家賃、設備修繕・維持などです。持ち家の帰属家賃(自己の持ち家についても、”市場で評価される家賃”を払っていると想定した場合の家賃の額)は除いています。
※食料は、穀類、肉類、野菜、果物、調理食品、酒類、外食などです。
総合は、全国平均を少し上回る程度です。大阪府は、教育(授業料,補習教育など)にかかるお金が全国トップとなっており、総合の物価水準を引き上げています。各物価指数ランキングTOP5続いては、先ほどの「都道府県別の物価比較一覧表」をランキング形式で見てみましょう。
順位 | 総合 | |
---|---|---|
1 | 東京都 | 104.7 |
2 | 神奈川県 | 104 |
3 | 埼玉県 | 101 |
4 | 千葉県 | 100.7 |
5 | 京都府 | 100.6 |
・・・ | ||
13 | 大阪府 | 99.7 |
・・・ | ||
47 | 宮崎県 | 96 |
順位 | 食料 | |
---|---|---|
1 | 福井県 | 103.8 |
2 | 石川県 | 103.6 |
3 | 東京都 | 103.4 |
4 | 高知県 | 102.4 |
5 | 神奈川県 | 101.7 |
・・・ | ||
23 | 大阪府 | 99.9 |
・・・ | ||
47 | 長野県 | 95.2 |
順位 | 住居 | |
---|---|---|
1 | 東京都 | 132.3 |
2 | 神奈川県 | 125.1 |
3 | 埼玉県 | 104.8 |
4 | 千葉県 | 104 |
5 | 宮城県 | 101.8 |
・・・ | ||
10 | 大阪府 | 97.1 |
・・・ | ||
47 | 鳥取県 | 81.7 |
順位 | 被服及び履物 | |
---|---|---|
1 | 栃木県 | 112.5 |
2 | 長崎県 | 108 |
3 | 滋賀県 | 106.9 |
4 | 北海道 | 104.6 |
5 | 長野県 | 104.4 |
・・・ | ||
38 | 大阪府 | 96.4 |
・・・ | ||
47 | 鹿児島県 | 90.6 |
「光熱・水道」「家具・家事用品」については、次のとおり。
順位 | 光熱・水道 | |
---|---|---|
1 | 北海道 | 116.4 |
2 | 山形県 | 111.4 |
3 | 島根県 | 111 |
4 | 岩手県 | 110.1 |
5 | 長崎県 | 109.5 |
・・・ | ||
45 | 大阪府 | 94.7 |
・・・ | ||
47 | 群馬県 | 91.5 |
順位 | 家具・家事用品 | |
---|---|---|
1 | 宮城県 | 104.9 |
2 | 東京都 | 103.8 |
3 | 長崎県 | 103.6 |
4 | 徳島県 | 103 |
5 | 埼玉県 | 102.7 |
・・・ | ||
21 | 大阪府 | 99.9 |
・・・ | ||
47 | 岐阜県 | 94 |
総合について
東京都を筆頭に首都圏がランキングTOP3を占めています。
意外なのは、大阪府(100.3)より、同じ関西圏である兵庫県(100.3)や京都府(100.6)の方が物価が高いこと。住居や食料の物価差がそのまま「総合」にも反映されているようです。
さて、ここで東京都から大阪府に引っ越したと仮定しましょう。すると、東京都で月25万円かかっていた生活費は、大阪府では月24.1万円ほどで済む計算になります。逆に、物価が一番低い宮崎県から大阪府に引っ越した場合は、生活費が月25万円から月26万円ほどに上がってしまいます。
住居について
住居については、東京都が飛び抜けて高いことが分かります。狭い面積に多くの人が集まり、人口密度が全国で一番高いことが原因です。大阪府で住居費が7万円だった場合、東京都では約9.2万円かかる計算です。逆に、住居が一番低い北海道から大阪府に移住した場合は、住居費が月7万円から月8.3万円ほどに上がってしまいます。
- 民間賃貸住宅(共同住宅)の空室率で大阪府は25.3%と上位3都市(東京都18.6%、神奈川県20.7%、埼玉県22.7%)の中でも比較的高い
- 平成27年度の国勢調査で人口がマイナスに転じた
など、複合的な理由から家賃相場が比較的安くなっています。ただ、大阪府全体で見れば、住居費は比較的安いですが、大阪市内と郊外では、住居費が違ってくるので注意が必要です。参考:公益社団法人 全国賃貸住宅経営者協会連合会「民間賃貸住宅(共同住宅)戸数及び空き戸数並びに空き室率」
光熱・水道について
光熱・水道については、北海道、東北地方など、暖房器具が必須の寒い地域がランキング上位に入っています。第4位の長崎県に関しては、坂が多く、山の上まで給水を行うためにコストがかさみ、料金に反映されているようです。
大阪府は、第41位とほとんど全ての都道府県より、光熱・水道費を安く抑えられます。光熱・水道に関しては、都市の規模や人口密度より、地理・気候に大きく左右されるようです。まとめ「都道府県別の物価比較一覧表」を見て分かるとおり、日本では、物流サービスが発達していることから、食料や物の価格に関しては、そこまで地域差はありません。むしろ、「食料」「家具・家具用品」「被服及び履物」については、地方の方が都市部より高かったりします。そんな中、物価が大きく変わるのが「住居」です。住居については、首都圏である東京都や神奈川県が圧倒的に高くなっています。
ただ、一部大きな違いがあるものの、総合で見れば、そこまで物価が大きく増減するわけではありません。最も物価が安い宮崎県の総合物価指数が”96.4″に対し、最も物価が高い東京都は”104.0″、大阪府は100.3です。物価が30%も50%も上がるわけではないようです。贅沢をせず普通に暮らすなら、地方も都市部も物価に関しては、あまり変わらないと言えます。
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